前回のブログで、青森の民話と書きましたが岩手の民話のことでした、失礼しました。
私が読んだのは、学生さんが宿題で民話を聴き取り、そのレポートをまとめた本です。
方言がそのまま書かれていて、方言独特の発音の面白さと話言葉ならではの間合いがあって
私も北のほう育ちなので、だいたいの方言のイントネーションが分かります。
その本を子どもに読んで聞かせると大笑いするわけです。
岩手山と姫神山が夫婦である設定のお話しで、
岩手山が姫神山に「もうどこかに行ってくれ!!」と言い渡し、
翌朝岩手山が目を覚ましたら姫神山が目の前にいないので、やれやれと
振り向いたら移動はしていたけど、少しだけ離れた位置に
姫神山が見えて、岩手山が怒ったという話。
動くはずのない「山」にどこかへ行ってくれ
と言うセリフも面白く
翌朝、動かないはずの「山」は移動していて
でもほんの少ししか動いていなかった
というオチに笑ってしまいます。
星座にまつわる物語もそうですが、想像力さえあれば
山を見ても物語が生まれるんだなと感心してしまいます。